vol.2(2013.05.25)


第2回目はホスト河野文彦さん。トークゲストはGuitar Shop TANTANの高井有さん。
トークが大変興味深い内容!
河野さんは「河野文彦的パリガイド」というテーマ。高井さんは海外での楽器の仕入れの話など、普段聞けない内容バカリ!


【Talk Guest】高井有さん

高井さん 高井有(Yu Takai)
TR music(メーカー)、GuitarShopTANTAN(ショップ)
NoStringsJapan(エコロジー団体)、TR Beauty(美容商品メーカー)、
デザイナー兼コーディネーター




~トークレポ~
K楽器から独立して自身のショップ『Guitar Shop TANTAN(ギターショップタンタン)』をオープンされた高井さん。
海外仕入れの事やマヌーシュジャズの未来についても熱く語っていただきました。
詳細は上のプレイヤーで聞いてほしいのですが、主宰のウッカリン的に印象的だったところをピックアップしレポしたいと思います。

まずは、海外の仕入れをする際まずアポイントをどうやって取るか?
そのツールとしてはfacebookだそうです。
facebookでまず友達申請をする。まずそこからだそうです(笑)
そこから現地で会ってからギターの話などはすぐせずに飲む!飲んで仲良しになってからだそうです(笑)
世界中の拠点にそういった友達(仲間)がいるそうです。カッコイイですよねー。
中には嘘をつかれる事もあるそうですが、高井さんはあまりそういった目にはあってないそうです。比較的アメリカ人は嘘をつかないとの事。

ロマンを強く感じたのが、1つ1つの仕入れた楽器達には入手するまでのプロセスがあり、それは購入者には伝わらない部分なのですがそこが非常に興味深い!
アメリカで仕入れをした際、ロスで仲間と話していたらミシシッピ州に良い楽器をたくさん所有していて売りたい人がいるとの事で、今から行こう!となって本当に行くことになったそうですが、そこは400km先。広大なアメリカ。スケールというか感覚が違いますよね。高井さんがずっと運転してガソリンも4回入れてヘトヘトになりながら着いたそうです。苦労した甲斐があり、非常に良いギターを入手することができたとの事ですが、そういった入手した背景ってすごいロマンチックだなと思いました。
店頭で販売する際にもそういった情報があればより愛着が沸くのではと思うのですが、みなさんどう思います?

話は変わりマヌーシュジャズ(ジプシージャズ)をもっと良い意味でポップにしないといけない。
「ポプシージャズ」なんて表現をされていて面白かった。まさにその通りで私もすごい同感。
ほんと高井さんが言ってた通り、いつミュージックステーションなどで河野さんが見れるのか!?そうやって有名になることによって、リスナーはもとよりプレイヤーも増える。高井さんの楽器店に足を運ぶお客さんも増えマカフェリタイプのギターが売れる!私もこの好循環に持っていくにはと常日頃考えていました。有名なポップスの曲をカヴァーしたり。
決して敷居の高いジャンルにしてはならないですよね。

ピックの話になり、高井さんがデザインをした「メテオリテ」というピック。
このピックができるまでのストーリーも一癖あり面白かったです。
まずいままでのマヌーシュジャズ用のピックは価格が非常に高い!無くすとダメージが大きいし、何よりもちょっとマヌーシュジャズの曲を入門的にトライしたい人が気軽に買いにくい。そこで、もっと安価なものを作りたいと思っていたとの事です。
そのピックを作ろうとすると版代が30万円もするそうです。薄さや形を変えればそれ毎に版代がかかる。
毎年、上海で楽器の展示会があるそうなのですが、そこで工場に直接交渉でどうにか版代をただにしてくれないか?と直談判。
でもそれは駄目だと断られたのですが、その際に提出したデザインと全く同じものが数年後の上海展示会で出品されている。
これはどういうことか?とipadでこれ俺のデザインだよね?と問い詰めたところ、「同じだね、そうだね」と白状する始末。
買わないか?と持ちかけられたそうですが、その時はもっと良いもの作るからと断ったそうです。やっぱ高井さんカッコイイ!
中国人ホント半端ないですね。。
でも、それから展示会最終日近くに高井さん周りのスタッフにその中国人から電話が殺到し「高井はいまどこにいる?」と。
在庫になればただの荷物。売れないと見切って高井さんに売ろうと思ったみたいで、高井さんと交渉。
結局のところ、色違いや形違いでの版代なしとの条件でその在庫は買い取ったとの事です。
今では毎月100枚は売れているそうです。利益にはそんなにならないけど、前述した作ることに至った思考が需要につながっていて、ピック買ったからギターもマカフェリ用に弾いてみようかな、とかそういったユーザー心理、行動心理学に近いところまで考えている高井さんには感服です。

話は最近仕入れた「Jean Barault」のselmer#503の完全コピー版のギターの話へ。
このマヌーシュミーティングの前日に飛行場まで取りに行ったとの事。
言わずもがなすごく良いみたいなのですが、日本に着いた状態でそのまま使用するより、日本のギター職人の手で調整してから販売するとの事です。例えば現地フランス人ギタリストは弦高が高いよね、なんて話題がよくあがるのですが、それは厳密に言うと出荷時のまんまというのが正直なところみたいです。
河野さんも昔個人輸入されたそうなのですが、数ヶ月たったある日、ネックの裏側がモリモリっと浮き上がってきて、中のロッドが出てきそうな感じになってしまい、ある有名な職人に修理を出したらこれはシリアスだねと言われて入院。今も入院中との事。
何が原因かは分からないのですが、高井さん曰く、外国産の楽器が日本にきたら調整を必ず入れるのは言わば「日本流」なのだそうです。

そして、前回トークゲストに来ていただいた「高野 篤」さんとの共同で製作されている「No.3」というブランドのお話。ブランド名の由来は世界で第3位には入りたいねという謙虚な意味が込められているそうです。
こちらのギターは98,000円で初回販売されていたそうなのですが、都内の楽器店にも卸していて全て完売。
現在第2弾の生産をしているとの事。やはり価格帯が功を奏していて、弾きたいと思っている人に丁度良く長く楽しめるギターとして購入されるお客様が多いそうです。
驚くのはやっぱり弾きたいと思っている人が実際にいるんだなと改めて思いますね。

トークは基本、河野さんとの対談形式で、河野さんも打ち合わせをしたかのようなするどいツッコミ(打ち合わせはゼロ!)で高井さんの流暢な受け答えに会場は笑いが堪えない楽しい場になりました。

高井さんは柏の自身のショップ「Guitar Shop TANTAN」
http://www.guitarshoptantan.com/)にだいたいいつもいるそうなので、是非1度おしゃべりだけでも足を運んでいただければと思います。



【TALK】河野文彦さん

河野さん マヌーシュジャズギタリスト。
1983年東京生まれ。
ロックの影響を受けギターを始め、22歳の時にジャンゴ・ラインハルトに衝撃を受け、Jazz Manouche(gypsy jazz、gypsy swingとも呼ばれる)の道を歩み始める。
official site http://fumihikokono.com/




~トーク資料~
パリ・マヌーシュ・スポットガイド(pdf)
詳細リスト(pdf)

~トークレポ~
今回の河野さんのトーク内容はパリのマヌーシュジャズに関わるスポットをご紹介!
これは貴重な資料です。保存版ですね。(転用・転載厳禁ですヨ)
マップと詳細リストがあればカナリ充実したマヌーシュジャズに関連したお店を周ることができます。
楽器店や演奏の聴ける(参加できる)カフェやレストラン、音源が買える場所なども。
写真や映像もふんだんに紹介しながら、グーグルストリートビューも駆使(たまに迷子?!)しながら充実の内容でした。あーパリに行きたい!

パリガイドマップ photo

【Gellery】

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